「日常回路」個展

アーサー・ファンは散歩記憶プロジェクトのために日々の記録を続けています。 2016年の展覧会 “My Everyday Life” (大田区 hasu no hana)の後、散歩記 憶プロジェクト(意識)と、日々ドローイングプロジェクト(無意識)の関係 の可能性について再考し、本展では、2016年にファンがギャラリーカメリアを 訪れた10日分の記録を取り上げ、その日に制作した日々ドローイング、そして 散歩記憶ドローイング(左)を再構築して、そして再び同じルートを辿っての 散歩記憶ドローイングの制作と、再制作したその日の日々ドローイング(右側) を展示しました。

本展で、ファンは別の素材を研究し、新しいプロジェクトとして卵の殻の代わ りにアクリルディスクを用いて2017年の 3月の散歩記憶を制作し、思い出の強 い日から順に積み重ねました。透過性のある素材のため記録は幾重にもなり細 胞のようにも見えます。

さらに新しい試みとして、ギャラリーの奥のスペースで「空の記憶」も発表し ています。20173月の新しい散歩記録と並行して、同じく毎日の中で見上げ た空の写真を記録し、これらを20173月の散歩記憶同様アクリルディスクで 制作し、思い出の強さを直径の違いで表しました。

2つ目の新しい試みは、アーサー・ファンとギャラリーカメリアの原田直子との コラボレーションです。ギャラリー空間でファンの興味を引いた場所の写真を500枚以上撮影しました。原田直子にとっては無意識、ファンにとっては意識を 働かせたこのビル、そして空間に詰まっている歴史や展覧会の痕跡、建築の面 白さに注目した結果、この空間の歴史の徴としての8点となりました。 


© Arthur j huang 2017