「この道で行きましたか?」個展, 20165-6

本展「散歩記憶力 - この道で行きましたか?」は、アーサー・ファンが日常の記憶の本質を探求しています。 我々にとって、ある特別な出来事は容易に思い出すことが出来ますが、日常生活の記憶は思い出しにくく忘れやすいものです。 しかしどちらの場合も、思い出というものは常に変化をし、記憶が定着することはありません。

201310月にHAGISOで開催したグループ展「東京クローラ」において、アーサー・ファンは卵の殻を用いて散歩にまつわる記憶の方法 について探求し始めました。本展の作品のために、彼は記憶のメカニズムを考え、新しい方法を探り続けてきました。 本展で発表する新作のインスタレーションでは、自らの6か月分の散歩を思い出し、卵の殻にドローイングをしたものを脳の形にインストー ルします。アーサー・ファンは自分の記憶をたどるため、様々な手法によって卵の殻に描いています。卵の表面に現れた軌跡は、記憶という のは如何にあいまいか、そしてそれらが現在と過去の断片からの合成であることを表現しています。

© HUANG Arthur 2017